――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト ***  英金融業界の存在意義が問われている。英半導体設計大手アームの親会社がロンドン証券取引所ではなく米ナスダックへの上場に傾いていると明らかにしたからだ。  英国人に重くのしかかっているのは、「何世紀にもわたり国際金融の中心地だったロンドンがその座を失うのか」という不安だ。ロンドン市場には、最先端のハイテク・バイオテク関連のグロース銘柄がほとんど存在しない。