【ワシントン】米バイデン政権は、エネルギー業界のメタンガス排出を抑制するため、パイプライン規制を強化し、数十億ドルを投じて廃坑やその他の温室効果ガス発生源を除去するなどの積極的な対策を講じている。  一方、酪農や畜産も同様にメタンの主要な発生源だが、そこまで厳しい措置の対象になっていない。  バイデン政権は昨年、家畜飼料の研究や排せつ物処理に伴うメタン回収システムの拡大を推進する各種プロジェクトに2億ドル(約230億円)以上を投じる案を支持し、その際、酪農家がメタン排出量を自主的に削減できるように支援していきたいと述べた。