ロシアの反体制派指導者で現在は収監中のアレクセイ・ナワリヌイ氏に対し15日、新たに横領罪の被告としての公判が始まった。同氏の刑期は最大で15年延長される可能性がある。横領はナワリヌイ氏が率いた組織に絡むもので、同氏は罪状を否定している。この組織は汚職追及が目的で、既に解散している。ナワリヌイ氏は罪状について、同氏の口封じを狙う政府の取り組みの一環との認識を示してきた。政府側は、ナワリヌイ氏はウラジーミル・プーチン大統領を批判してきたため標的にされたとの見方を否定している。ナワリヌイ氏は現在、別の詐欺罪で3年半の実刑判決を受け服役中。刑期からは自宅軟禁期間の10カ月が差し引かれた。ナワリヌイ氏の汚職追及組織で長年代表を務めてきたイワン・ジダーノフ氏は「プーチンはナワリヌイを殺そうと試み、今は15年間刑務所に閉じ込めようとしている」と述べた。この組織は昨年、裁判所の命令により閉鎖した。
ロシア反体制派ナワリヌイ氏、刑期15年延長も
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