【ワシントン】ジョー・バイデン米大統領はインフレに関するメッセージを一転させ、米国民の経済的な苦境を理解していると訴えかけようとしている。物価上昇に対する一般市民の不満が高まり、懸念を募らせる民主党議員はバイデン氏に論調を変えるよう嘆願していた。  バイデン氏はここ数週間の演説で、食料、ガソリン、自動車の価格上昇に直面する人々に直接呼び掛けている。郡の職員を前にした際には、こう語りかけた。「私はガソリン価格が食費に影響する家庭で育った。誰もが経験した。誰もが実感していた。私は理解している」と。「食料品が値上がりしていることは知っている。