インドと中国の緊張が高まっており、予想外のところで巻き添え被害が発生しつつある。投資家は米中の緊張を、アジアに存在する不穏で大きなビジネスリスクと考えることに慣れている。しかし、同地域で発展途上の2大国、中国とインドの摩擦もますます重要性を帯びている。シンガポールの人々に聞いてみれば分かることだ。インド政府は先ごろ、中国のインターネットサービス大手、テンセントホールディングスや電子商取引大手アリババグループが発行しているアプリを含めた主に中国製のアプリ54本を、セキュリティ上の懸念から禁止した。同国は2020年にも、動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」やソーシャルメディア「微信(ウィーチャット)」など59の中国製アプリやゲームを禁止していた。
米中摩擦に慣れた投資家、中印緊張リスクも浮上
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