フランスは先週、アフリカのマリに展開していた部隊を撤収させると発表した。仏政府はこれまで10年近く、マリを拠点に対テロ作戦を主導していた。この撤退の決定は、イスラム過激派との戦いの後退を意味するが、アフリカにおけるロシアの影響力拡大戦略の勝利をも意味している。エマニュエル・マクロン仏大統領は17日、マリ政府に関し、「われわれと相いれない戦略と隠れた目的を持つ事実上の支配者との間で、軍事関係を維持することはできない」と語った。マクロン氏はさらに、この地域での過激派組織「イスラム国(IS)」やアルカイダとの戦いに必要な部隊をどこに再配置すべきか検討する必要があるため、約2400人の仏兵士らの撤収には、6カ月もの期間を要する可能性があると語った。