米フィデリティ・インベストメンツでヘルスケア株式ファンドを運用するジャスティン・セガリーニ氏は、新型コロナウイルスの大流行が始まって2年になる今、病院や介護施設、薬局を運営する投資先企業の人員配置や必要な職員数を把握したいと考えている。同氏はスタッフの離職率や時給、給与などについて各企業の経営陣を質問攻めにしている。こうした人的資源の重要指標を公表する企業は極めて少ないからだ。  「そうしたデータを探しても、容易に見つからない」と、運用資産12億ドル(約1380億円)の同ファンドを担当するセガリーニ氏は話す。