ウクライナは23日、非常事態宣言の発令を決め、予備役の招集を開始した。ロシアにいる国民には、戦争の脅威が増しているとして直ちにロシア国外に出るよう勧告した。一方、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は対話の用意があるとしながらも、ロシア軍の態勢を自賛した。ロシアの退役軍人の日に当たるこの日のテレビ演説で「世界でも比類のない武力が戦闘任務についた」と語った。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、疲弊したウクライナ経済への打撃を警戒し、軍隊の動員などの非常時対策を避けてきた。だが22日のテレビ演説で、ウクライナの主権が脅かされているため雇い兵の招集や新設した領土警備部隊の軍事演習を余儀なくされると話した。ただ、国民の総動員はしない意向を示した。