――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト ***  伝説の銀行家、ネイサン・メイアー・ロスチャイルドがナポレオン戦争時代に言ったとされる格言はこうだ。「通りが血で染まっている時こそ買いを入れろ」。これはロシアが2014年にクリミア半島を併合した際には正しいことが裏付けられた。その後のルーブル建てロシア株の高騰は8年近くに及んだ。  だが目下、ウクライナで響き渡る砲撃音は、同国市民のみならず、投資家の見通しにとっても凶兆だ。