株式投資をする人にぜひ読んで欲しい1冊が『株トレ――世界一楽しい「一問一答」株の教科書』だ。クイズを解きながら「株のトレードで勝つ技術」を身につける画期的な1冊だ。著者は、ファンドマネジャー歴25年、2000億円超を運用してTOPIXを大幅に上回る好実績をあげたスペシャリストの楽天証券・窪田真之氏。何万回にも及ぶ膨大な数のトレードから確立した「トレードで勝つ技術」を1冊に凝縮した本書から、特別に一部を抜粋して紹介する。
株チャートは「需給」を観察する道具
「チャートの売買シグナルをまったく信用しない」と言うファンドマネジャーと議論したことがあります。
私が「なぜ信用しないのですか?」と聞くと、「チャートのシグナルなんて占いやまじないのようなものでインチキが多い」と言います。
なるほど、確かにそういう占い師のようなチャーチストもいます。売りとも買いとも判断がつかないチャートを見て難しい顔をしながら「ヒンデンブルグオーメンが出ているから近く下がる」みたいにお告げを述べるタイプです。私もそういうタイプは信用しません。
私のチャートの見方はシンプルです。チャートから読み取るのは需給です。誰かが売ろうとしている、誰かが買おうとしていると読み取れるものに乗っていきます。
現実には、テクニカル指標だけで自信を持って投資判断できるチャートにはめったにお目にかかりません。9割以上のチャートは「判断できない、様子見」となります。
株式投資のクイズにチャレンジ
J社とK社の6ヵ月のチャートです。
売り、買い、様子見、どうする?