ロレックスPhoto:123RF
※この記事は「Esquire US」のスタイルディレクター、ジョナサン・エヴァンスのコラムです。彼の守備範囲はファッションばかりでなく、グルーミングおよびアクセサリー、そしてもちろんスニーカーまでカバーしています。

 ファッションヲタクたちは、高価な買い物を"投資"として語ることが大好きです。皆さんもブーツに10万円をつぎ込んで、「これは自分への投資だ」と言い聞かせたことはありませんか? もちろん、自分に対して…です。

 ここで言う投資とは、快適な老後を過ごすための資金として現金化するようなものではありません。ワードローブやパーソナルスタイル、そして「良いものを必要な分だけ買う」ことが「より良い生活」につながるという考え方になります。ですが、このこのルールにも例外はあります。それは…時計です。

「スニーカーは?」、という意見もあるかもしれません。確かにスニーカーを売って利益を得ることもできます。ですが、利益を最大限引き出すためには、スニーカーを長い間温めておく必要があります。また、購入したデザイナーズ・アイテムが、それに見合う転売価格を持つ宝物になることを期待することもできますが、それがあまり当てにならないことのほうが多いでしょう。

 今、評価の高いヴィンテージウォッチを買って、これから何年も定期的に着用し、よほどひどいダメージを与えてさえいなければ、ほとんど値崩れの心配なく売ることができるでしょう。運が良ければ、売却して買値よりも多くのお金を手に入れることも不可能ではありません。