最近毎回のように、たまたま出会った他人が「近づきすぎ」だと感じるなら、それはあなただけではない。研究者やメンタルヘルスの専門家によれば、新型コロナウイルス大流行の前はほとんどの人が平気だった間隔でも、今では多くの人が近すぎると感じている。コロナ流行前および流行下で、マサチューセッツ総合病院の研究者が少人数の被験者グループを対象に行ったパーソナルスペースの範囲に関する試験では、必要とされるパーソナルスペースが平均40~50%増加していたという。この研究を主導したハーバード大学医学部のダフネ・ホルト准教授(精神医学)が明らかにした。ホルト氏は「人々が社会的距離の確保を実践し、新型コロナに感染するかもしれないという不安を抱くのが当然だった状況を考えれば、この結果はある意味では意外なことではないだろう」と語る。「パーソナルスペース内に侵入されれば、不快さは増す」