ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子に対し、世界のエネルギー問題を政治化させることがないよう警告した。米国を含む主要な石油消費国は協調してロシアに対抗する姿勢を示している。石油輸出国機構(OPEC)の事実上のリーダー国であるサウジアラビアは、原油価格の上昇を抑制するため増産を求めた米国の要請を拒否。ロシアがウクライナへ侵攻したことにより供給面の懸念が生じたことで、原油価格は一時1バレル=116ドルを突破している。ロシア政府は国営タス通信が公表した声明で、プーチン氏とサルマン皇太子の電話会談について、「欧州の複数の国が反ロシア的な制裁を講じていることを巡り、ウラジーミル・プーチン大統領は世界のエネルギー供給に関する問題を政治化することは認められないと述べた」とした。