2016年の発売直後から大きな話題を呼び、中国・ドイツ・韓国・ブラジル・ロシア・ベトナム・ロシアなど世界各国にも広がった「学び直し本」の圧倒的ロングセラーシリーズ「Big Fat Notebook」の日本版が刊行される。本記事では、全世界700万人が感動した同シリーズの数学編『アメリカの中学生が学んでいる 14歳からの数学』より、本文の一部を抜粋・紹介する。
代表値
統計的質問をしたら、次にすべてのデータを集める。
そのデータのすべての数値をひとまとめにしたものを、データセットという。
データセットが得られたら、そのデータを記述して分析する。
データセットを分析するための道具の1つが、代表値である。
代表値とは、データセットのすべての数値を要約して1つの数で表したもの。
すべてのデータを列挙するよりも、代表値を示した方が、ずっと簡単に理解できる。
【例】
私の成績評価平均値(GPA)は、私の全教科の成績の代表値である。
よく使われる代表値が3つある。
1. 平均値(算術平均ともいう)は、データセットから計算される代表値の1つ。平均値を計算するには、すべての数値を足し合わせて、数値の個数で割る。
【例】
5つの街区にそれぞれ何棟の建物が建っているかを調べた。
そのデータセットは、5,10,12,13,15となった。
平均値は?
5+10+12+13+15=55 すべての数値を足し合わせた。
55÷5=11 次に、それを数値の個数(5)で割った。
平均値は11。
つまり、1つの街区には平均で11棟の建物が建っている。
※真っ先に平均値を求めるべきかどうかは、場合による。