ロシアがここにきて、ウクライナで米国が生物戦に向けた研究に資金を拠出しているとの批判を展開し始めた。西側諸国では、ロシアが化学・生物兵器を投入する口実として、大量破壊兵器に関する疑惑をでっち上げているとの懸念が高まっている。ロシア国防省は10日、米国防総省傘下の国防脅威削減局(DTRA)がウクライナでコウモリのコロナウイルスに関する研究資金を手当てしていると主張した。セルゲイ・ラブロフ外相はこれについて「平和的な実験ではない」と断じている。これに先立つ9日、ホワイトハウスは、このようなロシアの主張を否定。ロシアがウクライナへの侵攻で生物・化学兵器を使用するための下地づくりを行っていると指摘した。