風力で船舶をけん引する巨大なたこや、岸に打ち付ける波の動きで発電する防波堤に取り付ける浮体装置など、企業は身近な再生可能エネルギー源を革新的な方法で活用する選択肢を多様化しようとしている。これらのイノベーション(技術革新)の多くは、既存の技術に付随するコストや維持管理の問題を克服することを狙いとしている。世界のリーダーたちが、今後30年以内に温室効果ガスの排出量をネットゼロにするなどの気候変動目標を掲げる中、それらの企業はプロジェクトの研究開発から商業段階への移行を推進している。排出される温室効果ガスの量と大気から取り除かれる量を均等にする排出ネットゼロ目標は、化石燃料よりも排出量の少ない持続可能エネルギーの分野でビジネスの成長を促している。軌道上から無線で太陽エネルギーを送る人工衛星のように、まだ実験段階のものもあれば、潮流を利用した水中タービンのように、試作段階から商業的な実証段階に進展しているものもある。風や太陽、海、地球を利用した発電の最新動向の一部を以下に紹介する。
再生エネ最前線、高高度風力や海中タービン
革新的な方法で自然エネルギーを活用するイノベーション続々
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