中国の習近平国家主席は、自分に忠実な側近である何立峰氏を経済・金融政策の責任者に据えることを検討している。何氏は現在、中国国家発展改革委員会の主任を務めている。事情に詳しい関係者によると、何氏は経済・金融・産業分野で広範な責任を担う副首相への昇格が有力視されている。何氏と習氏の関係は1980年代までさかのぼる。福建省では両氏はいずれも出世を重ね、習氏は省トップに就き、何氏は省都・福州市の共産党委員会書記に就いた。党関係者らによると、腹心を経済政策の司令塔に据えることで、習氏は中国経済の公平性向上や自立促進といった取り組みを強化することができる。何氏が昇格すれば、習氏の最高経済顧問を務め、米国との貿易交渉を主導してきた劉鶴副首相の後を引き継ぐ道筋も明確になるとみられる。党関係者によると、70歳の劉氏は今秋開催される5年に1度の共産党大会で、政治局員から引退する可能性がある。党大会では習氏は総書記として異例の3期目続投を果たすとみられ、高齢化した指導部を一新する可能性が高い。
習氏、経済政策責任者に腹心の起用を検討
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