ジョー・バイデン米大統領は11日、ロシアに対する貿易面の優遇措置を取り消す方針を表明した。ロシア産の海産物、ウオッカ、ダイヤモンドは輸入を禁止する。ウクライナ侵攻に踏み切ったロシアへの経済制裁強化で他国と歩調を合わせる。今回の措置についてバイデン氏は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領や同国経済への「さらなる強烈な一撃」になると述べた。米国や同盟国は国際的な商取引からロシアを締め出す動きを加速させている。バイデン氏は「米国およびわれわれの同盟国とパートナーは、プーチンへの経済的圧力を強化し、国際舞台でロシアをさらに孤立させるために、一致団結した取り組みを続ける」と述べた。民主党のナンシー・ペロシ下院議長は、バイデン氏の要請に基づいて、議会が来週、「最恵国待遇」をロシアからはく奪する法案の採決を行う考えを示した。最恵国待遇は世界貿易機関(WTO)の規定に基づき、関税や規制面で相手国に優遇的な地位を与えるもの。