国際通貨基金(IMF)のクリスタリナ・ゲオルギエワ専務理事は、国際的な金融制裁と禁輸措置によりロシアの財政状況見通しは大幅に悪化しており、デフォルト(債務不履行)に陥る可能性もあるとの見解を示した。同氏は13日、CBSの番組に出演し、「債務返済については、ロシアのデフォルトがありそうにない出来事だとはもはや考えていないと言える。ロシアは債務の元利払いを行う資金を持っているが、資金にアクセスできない」と述べた。ロシアがデフォルトした場合の国際的な金融混乱については懸念していないとし、ロシアに対する銀行のエクスポージャーは「システム的に関連していない」と指摘。欧州の避難民危機のほか、エネルギーや小麦のこの地域からの輸入に依存している国での価格上昇の方が心配だと語った。