ひろゆきが呆れる「ダラダラすることに罪悪感を持つ人の特徴」ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

休日も「豊か」に過ごすべき?

 みなさんは日々、一生懸命に働いていますか?

 平日は一生懸命に働いて、休日は休む。そのサイクルが、いつの間にか定着しました。

 そして、いつの頃からか、「仕事の前の朝の時間こそ大事」「仕事の後の時間も重要」「休日も計画的に過ごすべき」などの価値観が生まれました。

 それについて詳しくみていきましょう。

「仕事以外」も頑張っちゃう人たち

 昔、勝間和代さんなどのビジネス書ブームによって、「自分磨き」「学び直し」「ビジネススキル」という考え方が定着しました。

 それにより、「仕事のパフォーマンスは仕事以外の時間で決まる」ということが当たり前になりました。

 朝は5時に起きて読書したり日経新聞を読んだりする。

 昼はバリバリと働く。

 夜は飲み会に行かずに、セミナーや英会話スクールに通って学習する。

 土日は異業種交流会に行って人脈を増やしたり、自分で副業や週末起業をやる……、みたいな。

 まあ、それをやりたい人は勝手にやればいいんです。でも、それによる弊害も生まれたんじゃないかと思うんですよ。

「ダラダラすること」に罪悪感がある?

 自分磨きが当たり前になることによる弊害。

 それは、「何もしていない人」「ダラダラ過ごしている人」が「もったいない!」「人生を無駄にしている!」「何も考えていない!」と、攻撃される対象になってしまったことです。

 あたかも悪いことをやっているかのようになったのです。

 それにより、週末に何も生産的なことをせずにダラダラ過ごしている人が「私はダメな人なんだ……」「みんな頑張っているのに……」と、罪悪感を持つようになったんです。

 でも、それって、ちょっと行き過ぎなんじゃないかと僕は思うんですよね。

 別に、自分の時間に何をしようが、その人の自由なわけです。ダラダラすることが無駄なのであれば、なんのために生きているのでしょうか?

 バリバリ働いたり、時間を有効活用している人は、逆の見方をすると、「目標がないと生きがいを感じられない人」です。

 つまり、ヒマな時間を上手に過ごすことができない。それって、かなり息苦しい人生だと思いますよ。

 ということで、ダラダラ過ごすことに罪悪感なんて持たずに、ヒマな時間をヒマなものとして過ごせるほうが、人生は豊かだと思います。そういう考え方を身につけていきましょう。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。