ひろゆきが呆れる「休むのがヘタすぎる人の特徴」ワースト3ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語った『1%の努力』は、34万部を超えるベストセラーになっている。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

やりがい搾取される日本人

 日本人は休むのがヘタだと言われます。有休を取りにくかったり、休日も仕事のことを考えたり、オンオフの境目が曖昧な人が多いです。

 そうであれば、個人としてフリーランスになったり起業をすれば、働けば働くほど収入が増えるのですが、そのリスクをとる人は少数です。それをみていると、「ああ、やりがい搾取されているな……」と僕は思うのですが、それが当たり前だと思っている人が大半なのでしょう。

 ということで、会社員として時間労働をしているのに、休むのがヘタな人の特徴についてみていきましょう。

第3位は「効率性のワナ」について

 効率的に仕事をすることは大事です。しかし、それが過剰になると、じつは非効率なことになってしまいます。

「本は自分の興味のあるものだけでいいから、ネット書店だけ利用する」ということをやるとどうでしょう。最初のうちは、効率的に見えるかもしれません。しかし、効率を重視するあまり、「書店で偶然に面白い本と出会わなくなる」という非効率な結果が待っています。

 つまり、遠回りによるメリットがなくなってしまうのです。

 休むのがヘタな人は、「ボーッとすること」に罪悪感をおぼえます。退屈な時間を減らすために、つねにインプットしたり人と会う約束を入れようとします。

 しかし、アイデアやひらめきは何もせずにボーッとしているときにこそ、やってくるものです。休むことに罪悪感を持ってしまうと、大局的に物事を考えることができなくなってしまうんですよね。

 なので、休むのがヘタな人の特徴の第3位は、「ボーッとすることに罪悪感をおぼえる」です。

第2位は、「仕事と休日の順番について」

 次に、2つ目の特徴です。これも、効率性を重視するあまり陥ってしまうことです。

 それは、「休日は平日の準備をする日」にしてしまっている人です。仕事のために休むのか。休むために仕事をするのか。その主従関係が入れ替わってしまっています。

 休日を謳歌するヨーロッパの人たちは、休みの日に友達や家族と時間を過ごすことが最優先事項です。それを実現させるために、平日は一生懸命に働いてお金を稼ぐのです。

 しかし、日本では「お金を稼いでも、それを使う時間がない」という皮肉なことを言う人がいます。これは、僕なんかは考えられない発想です。

 これはもしかすると、学校教育のせいかもしれません。「平日の勉強についていけるように、家での予習復習を欠かさないようにしましょう」と言われたことがあると思います。しかし、なぜ予習と復習は平日の学校でやってはいけないのでしょう?

 正しくは、授業の最初に前回の予習をし、授業の最後に今回の復習をする。家でわざわざ放課後や休日に勉強しなくても理解できるようにすることが大事なはずです。

 仕事も同じです。平日に仕事がスムーズに行くように土日に仕事の準備をする人が多くいます。そこでスタートダッシュを切っていると思い込んでいるようですが、とても哀れだなと思います。そんなのは月曜の朝にやればいいんです。

 ということで、第2位は「休日に仕事の準備をする」です。

第1位は、「起きるときのアレ」……

 最後に第1位です。それは、「目覚ましをかけて寝ないといけないと思っている」です。

 休むのがヘタな人は、起きる時間に縛られています。寝不足なのに7時に起きてパフォーマンスが低いまま働いたら、労働時間は余計に長引きます。

 眠りたいだけ寝て起きれば、頭はスッキリして、高いパフォーマンスで働くことができます。そのためには、起きる時間を設定しないことです。

 つまり、目覚ましをかけずに眠ればいいんです。

 さすがに、平日は目覚ましをかけないといけない人が多いでしょうから、休日くらいはやめてみればどうでしょうか。

 それでも、「土曜の朝をムダにしたくない」と考えてしまうのでしょうか。たしかに、二度寝して寝すぎると余計に疲れるという話はあります。それでも、最初の眠りをわざわざアラームで叩き起こす必要はないはずです。

 寝たいだけ寝て、目が覚めたらパッと起きる。それを自然とおこなえる人は、きっと休むのが上手な人なんだと思います。

 ということで、以上の3つを振り返ってみてください。それでも休むのが嫌なのであれば、会社員のような働き方ではなく、自分でビジネスをやったほうが圧倒的に稼げると思いますよ。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。