日本のGPIFもESG指数を採用し、
連動するインデックス運用を行う
日本は欧米と比べると、ESG投資への取り組みが遅れがちでした。
しかし、現在では世界最大の年金基金であるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)も、
「資本市場は長期で見ると環境問題や社会問題の影響から逃れられないので、こうした問題が資本市場に与える負の影響を減らすことが、投資リターンを持続的に追求するうえでは不可欠」
「ESGの要素に配慮した投資は長期的にリスク調整後のリターンを改善する効果があると期待できる」
として7つのESG指数を採用し、それぞれの指数に連動するインデックス運用を行っています。
また、個人投資家の間でもESG投資への関心は高まっており、国内の投資信託の純資産残高ランキングでは、アセットマネジメントOneの「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」が1位となりました。
モーニングスター株式会社 代表取締役社長。
1966年生まれ。1989年慶應義塾大学文学部卒。銀行、証券会社にて資産運用助言業務に従事した後、95年米国イリノイ大学経営学修士号取得(MBA)。同年、ソフトバンク株式会社財務部にて資金調達・資金運用全般、子会社の設立、および上場準備を担当。98年モーニングスター株式会社設立に参画し、2004年より現職。第三者投信評価機関の代表として、常に中立的・客観的な投資情報の提供を行い、個人投資家の的確な資産形成に努める。
主な著書に、『改訂新版 ETFはこの7本を買いなさい』『全面改訂 投資信託選びでいちばん知りたいこと』『つみたてNISAはこの7本を買いなさい』『一生モノのファイナンス入門』(以上、ダイヤモンド社)、『iDeCoで自分年金をつくる』(祥伝社新書)、『お金の未来年表』(SB新書)などがある。