以下のコラムは「ゼロ金利の終焉(しゅうえん)」に関するハード・オン・ザ・ストリートのシリーズ第一弾。米著名投資家のウォーレン・バフェット氏は金利を重力に例えたことがある。これは現在の金利状況を一考する上で、とりわけ有益なアプローチだ。先進国はここ20年、地球の約3分の1程度の重力しかない火星から、最近ではさらに重力が弱い月へと生活の場を変えた。そして、われわれはようやくかつての正常な世界に帰還することになりそうだ。消費者や企業、政府にとってすら、この移行は異星人のように感じられるかもしれない。まずは、多くの人がその衝撃は壊滅的だと感じるとみられる一方、マネーに何らかのコストが生じる世界で生き返ったと感じる向きもいるだろう。こうした地球外の植民地に生まれ育った人は、単純に生き残れない可能性もある。
ゼロ金利の終焉:正常への回帰は険しい道のり
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