アップル、アルファベット傘下のグーグル、マイクロソフトなどIT(情報技術)大手が参加する業界団体は、多くの人が嫌う「パスワード」を使用しない認証の実現に向け着々と前進していると報告している。業界団体「FIDOアライアンス」は、10年近く前からスマートフォンやパソコンのロック解除機能だけでオンラインアカウントにログインできるシステムの開発に取り組んできた。この仕組みでは、パスワードを外部からの干渉を受けやすいネットワーク経由で送信するのではなく、ユーザーはアカウントサービスプロバイダーのサーバーにある「公開鍵」と、デバイス上の「秘密鍵」をセットにして使う。FIDOの以前の仕組みでは、新たなデバイスで「パスワードなし」を実現する前に、ユーザーは各アカウントにパスワードを入力する必要があった。現在は、新たなデバイスであっても顔や指紋、PINコードなどを使ってそのままオンラインアカウントにログインできる方法が見つかったという。
パスワードなし認証、実現に向け前進 IT業界団体
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