ミレニアムの2000年後半、2つの大きな演奏会を迎えた。「日豪フレンドシップコンサート」(6月19日)と「本田美奈子15周年リサイタル 歌革命」(10月13日)である。今回と次回は、ポピュラー音楽と芸術作品を自由に往復する独自の道への第一歩となった2つの演奏会を「実況中継」。
シドニーの堂に満ちた4曲
「日豪フレンドシップコンサート」のビデオは未見のため、ファンクラブ会報の記事とオーストラリアの邦字紙を参照する。
シドニー・オリンピックを3ヵ月後に控えた6月19日、「日豪フレンドシップコンサート」が開催された。日本から招かれたのが作曲家の服部克久さんと本田美奈子さんである。服部さんは指揮者をつとめ、本田さんが歌う曲を管弦楽へ編曲した。
オーストラリアで発行されている月刊邦字紙「日豪プレス」(NCHIGO PRESS)2000年5月号にコンサートの告知と記事が掲載されていた。ただし、演奏曲目が書いてないので全容は不明だ。告知にはこのように記載されていた。
「シドニー2000」特別企画 豪日フレンドシップコンサート
拡大画像表示
2000年6月19日(月)20:00~
オペラハウス、コンサートホールにて
オーストラリア・オペラ・アンド・バレー・オーケストラ演奏
服部克久、デイビッド・ホブソン(David Hobson、テナー)、本田美奈子
企画:ソニー・ミュージックコミュニケーションズ
プロモーター:スタッフサービス・オーストラリア
協賛:シドニー日本人会、シドニー日本商工会議所
出演者は3人しか出ていないが、全体は二部構成で、第1部はオーストラリアの指揮者とデイビッド・ホブソンの歌唱で数曲演奏、第2部で服部克久さん指揮による自作の管弦楽曲と本田美奈子さん歌唱のプログラムだったと思われる。
いちばん最後にホブソンと本田さんによる「Time To Say Goodbye」のデュエットで終了。アンコールは不明。
第2部で本田さんが歌ったのは4曲だった。