多くのビジネスパーソンの支持を集める、登録者60万人超えの「サラリーマンYouTuber」、サラタメさん。
注目の処女作『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン──名著300冊から導き出した人生100年時代の攻略法』は600ページ超えの超大作で、まさに“鈍器本”だ。
「仕事がデキない」「残業だらけ」「上司とソリが合わない」「転職したい」「老後のお金が不安」といった、人生100年時代を生きるサラリーマンの悩みを、まるごと解決してくれる本書から、その一部を抜粋して紹介する。

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Q1.会社に副業はバレないですか?

A.自慢せず、「住民税」をケアすればバレません。

 まず基本ですが、会社の人(同僚や後輩)に「副業で稼いだ自慢」をするのはやめましょう。副業が軌道に乗ってくると、誰かに自慢したくなる気持ちはよくわかりますが、それで得することはありません。その自慢がひとり歩きし、会社にバレるケースは非常に多いです。

 あとケアすべきなのが「住民税」。副業で稼いだ所得に応じた住民税額が会社に通知されてしまうと、副業していない社員と金額がずれるため、会社にバレてしまうケースがあります。

 ただ、これは対策可能です。副業収入(事業所得)の確定申告をする際に、住民税を「特別徴収」ではなく、「普通徴収」にすればOKです。

 具体的には、確定申告書作成の際、下図のとおり「自分で納付」という項目に丸をつけるだけ。まったく難しくありません。これで会社に通知がいかなくなります。

【副業で人生を変えた私が回答】9割の副業リーマンが悩んでいる“5つの疑問”

Q2.副業は実名と匿名、どっちでやるべきですか?

A.私は匿名をオススメします。

 各種SNSの発達により、情報拡散スピードが年々速まっている今、個人情報をネット上に公開してしまうリスクは非常に大きくなっています。今後、よりリスクは高まっていくことが予想されます。

「実名&顔出し」でないと信頼してもらえず、ビジネスが成立しないのであれば実名公開もやむをえないですが、そんなことはありません。「匿名&顔出しなし」の副業で稼いでいる方は、いくらでもいます。

 本業の立場と副業が、大きな相乗効果を生み出すような特殊な方は実名でいいかもしれませんが、基本は匿名からの副業スタートをオススメします。匿名から始めれば、あとあと必要に応じて実名に切り替えることは可能なので。

Q3.なんだかんだ言っても、本業に集中したほうが効率的では?

A.もちろん、その可能性もあります。

 本業に集中するにしても、副業に集中するにしても、どちらもメリット・デメリットがあります。それらを踏まえて、生涯収入をトータルで考えてみてください。答えは、人それぞれ違います。

Q4.副業を始めたら、絶対に確定申告しないとダメ?

A.副業の場合、「年間所得」が20万円を超えないなら確定申告は不要です。

「所得」とは、売上から経費を引いたもの。つまり、ブログの年間売上が20万円あった場合、サーバ費や参考書籍代で5万円の経費がかかったら、「年間所得」は15万円になるので確定申告は不要ということです。
※厳密には、住民税の確定申告が必要になるケースもあります。

サラタメ:私は細かい経理作業がめちゃくちゃ苦手なので、売上が上がった初年度から税理士さんにお任せでした……。年間10万~15万円程度で、確定申告作業を全部(領収書の整理含めて)やってくれる税理士さんもいますよ~!

Q5.副業で本業以上に稼げるようになったら、
サラリーマンをやめたほうがいい?

A.まずは「転職」でワークライフバランスを調整しましょう!

 これは、十分稼げるようになったからこその悩みです。

 結論! 両立できるなら、サラリーマン業は続けたほうがいいです。安定したサラリーマン収入と、爆発力のある副業収入の組合せこそ最強だからです。それをみすみす手放すのはもったいないです!

サラタメ:とはいえ、副業の時間単価のほうが高くなっているのに、本業の拘束時間が長いとなると、見えない損をしている状態になります。まず、副業の時間を、より多く取れる職場に転職することから検討してみてはいかがでしょうか?

(本原稿は、サラタメ著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』からの抜粋です)