英情報機関「政府通信本部(GCHQ)」のジェレミー・フレミング長官は31日、ウクライナに侵攻したロシア軍の一部兵士が命令に従わなかったり、誤って自国の航空機を撃墜したりしたと明らかにした。オーストラリア国立大学での講演で述べた。ウクライナ侵攻でロシアが直面している課題が浮き彫りになった。フレミング氏は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の側近らが真実を伝えることを恐れているにしても、ロシアが戦略的な判断ミスを犯したことは政権にとって明らかなはずだと語った。フレミング氏は、「プーチン氏が状況を大きく見誤ったように見えることが多くなっている」とし、「プーチン氏は、まさに避けようとしていたことを自ら招いた。ウクライナは民族意識を取り戻し、北大西洋条約機構(NATO)はこれまで以上に結束し、世界各国は彼の行動を非難している」と述べた。