レビュー
本書『最大化の超習慣 「堀江式」完全無欠の仕事術』の著者、堀江貴文氏は「はじめに」で、「これまで多くの本を出してきたが、ぼくのメソッドをここまではっきり、踏み込んで述べるのははじめてだ」と語っている。メソッドの切り口は「やり抜く」「アイデア」「時間コスパ」「ストレスフリー」「トップコンディション」の5つだ。
とくに印象に残ったのは、「アイデア」の章に書かれている「時間とお金を得るために、スマホにお金をかける」という教えだ。そこで要約者は、3年半使っていたスマホを最新機種に変更した。それまであるアプリの起動の遅さにイライラしていたが、最新機種では、1回につき3.5秒ほども短縮できた。もちろん他の作業も爆速だ。費用はかかったが、まさにパフォーマンス直結の「投資」であった。
「アイデアの極意は、脱オリジナリティ」「リソースをぜんぶ突っ込むのが『合理的』である」など、本書の教えに驚く人もいるだろう。だがどれも非常に合理的で、パフォーマンスを高めてくれること間違いなしの仕事術ばかりである。
変化の激しい現代で、未来を予測することは不可能だ。だからこそいますべきことは、着実に一歩ずつ進むとともに、歩みのスピードを速めることである。本書はそのために必要な考え方を教えてくれる。仕事のパフォーマンスを高めたい人はもちろん、夢をかなえて充実した人生を送りたい人にもぜひおすすめしたい。(木下隆志)