堀江貴文氏

斜陽産業の家業を継げ、と言われたらどうするか。創業60年の実家、南福岡自動車学校の事業承継と経営の立て直しをした経験をまとめた『スーツを脱げ、タイツを着ろ!』(ダイヤモンド社)を上梓した江上喜朗氏と、ヒルズ族から監獄行きを経験し、現在も実業家として手腕を発揮する堀江貴文氏との対談をお送りする。

ホリエモンに事業の相談をしたら、
「自動車学校は十年でなくなる」とズバリ

 自動車教習所業界は、現在は高い水準で免許取得率を維持しているものの、今後は少子化や自動運転技術の進歩によって状況は悪化することが予想できる。

江上 私がHIU(堀江貴文イノベーション大学校)の法人会員になり、事業へのアドバイスをお願いしたのが2年前の秋頃。そして、初めてお会いした時、私はかめライダーの格好で挑みました。

堀江 これが迷惑な話で(笑)。ホテルのラウンジだったので、「本当に困るんでやめてください」とお願いしましたね。

江上 はい、マネージャーの方にリアルにお説教されました。

堀江 いや、個室ならいいんですよ。でも、ラウンジだと目立ちすぎるでしょう。まあ、しかし、バカになりきれるというか、変わっているというか、そこは江上さんの強さで、だから自動車学校を改革できたとも言えると思います。江上さんみたいな人材は、たとえば小学校のクラスだと、一人か、二人しかいませんよね。それくらい稀有な才能だと思います。