ロシア人の活動家、アレクサンドル・テプリャコフさん(23)はウクライナ戦争に反対を唱えたかったが、抗議活動に参加して投獄されることを恐れていた。そこでロシアとウクライナ双方の国旗と「戦争にノーを」とのメッセージを盛り込んだ反戦ステッカーを制作。モスクワで数千のステッカーを貼り、配布した。しかし、結局はトラブルから逃れられなかった。ロシアの警察は3月1日、テプリャコフさんをプレスネンスキー地区警察署に連行した。警察の記録内容をウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した。テプリャコフさんは拘束中、警察官の一人から繰り返し頭部を殴られた。別の警察官は拳銃をテプリャコフさんの脚に押しつけ、仲間の活動家の名前を明かすよう脅迫した。
ロシアで消える反戦の声、沈黙の陰で広がる恐怖心
有料会員限定
あなたにおすすめ