人間関係、仕事、家族、友人、恋愛、人生……そこに明確な悩みがある、気になることがある、とにかく何となく不安だという時に、誰かに何か言ってほしい、アドバイスがほしい、と思うことはありませんか? でも、そんなことを他人に聞くのはためらわれる、気軽に相談できる人がいない、というのなら、タロットに尋ねてみてはいかがでしょう。
タロットは、自分ひとりで簡単にできるので、カードを引くだけで、気兼ねなく何でも自由に、気楽に尋ねることができます。また、悩みの解決策や未来予測に限らず、自分では気づいていない「本当の自分」を知ることもできる便利なツールでもあるのです。引いたカードの示すアドバイスは、時に驚くほど的確で、自分では思いもつかない新たな視点や発見をもたらしてくれることがあるものです。
このたび、全米15万部のロングセラーとなっている『タロット 基本のリーディング大全』(アンソニー・ルイス著)が刊行されました。欧米圏で定番とされているタロット原典に忠実なカード解釈がベースとなっています。ここでは本書を参考に、タロット初心者のライターが、カードを引いた結果を紹介します。(構成:野本千尋)
1(ワン)カード・スプレッドで占ってみた!
タロットに興味はあるけれど、まったくの初心者でも的確に占うことができるのでしょうか?
今回、私が購入したカードデッキは、「ライダー(ウェイト・スミス)版」と呼ばれる、世界でいちばん普及しているとされているものです。ネット通販で比較的簡単に入手できます。
タロットは、22枚の「大アルカナ」カードと、56枚の「小アルカナ」カードの計78枚で構成されています。この全78枚のカードを使用して占われる場合が多いようです。
まずは、タロットに慣れるため、カードを1枚だけ引いて占う「1(ワン)カード・スプレッド」から始めてみることにしました。そして、朝に1枚カードを引いて、その日の終わりに、実際に起こったことや、その時の気持ちを振り返って、カードの答え合わせをしてみます。
やり方は、超簡単!
心静かにタロットをまぜて(シャッフル)、今だと思ったらすべてのカードをまとめてきり(カット)、いちばん上のカードを取るか、カードの束からランダムに1枚引く。これだけです。
『タロット 基本のリーディング大全』より
この日の朝、引いたカードは……大アルカナの「隠者」(正位置)。
カードには「正位置」とカードの上下が逆さまで出てくる「逆位置」があり、それにより意味が少し異なります。
「意味を調べる前に、自分なりにカードから感じるイメージをつかんでおくといい」と、本には書かれていたので、その通りにやってみました。