ロシアのウラジーミル・プーチン大統領のウクライナ侵略戦争に対して、国連がようやく、いくらかでも役に立つ行動を示した。7日の国連総会での投票により、国連人権理事会におけるロシアのメンバー資格が停止されたのだ。ロシアがウクライナで戦争犯罪を行った可能性が大きいことが明らかになったため、ロシア政府が直面する問題が深刻化する兆候が今週に入って多く表れており、今回の投票結果もその一つだ。国連総会での資格停止決議案への投票結果は、停止支持93票、反対24票となり、有効票の3分の2以上の賛成で資格停止が決まった。今回の決定の実質的効果はほとんどない。しかし、ベネズエラ、キューバ、中国なども入っている人権理事会からロシアが排除されることには象徴的な意味がある。ロシア政府を人権問題の裁定者に据えるのは、国連にとってさえも、あまりにも恥ずかしいことだったようだ。