薄毛、白髪、フケ、かゆみ…。髪の悩みは、ときに人生を変えてしまいます。誰かに相談するのも勇気がいり、巷にたくさんある育毛法は、どれが効果的なのかわからない…となりがちです。『髪が増える術 成功率95%のプロが教えるすごいメソッド』(ダイヤモンド社刊)では、これまで5千人の髪や頭皮の状態を改善してきた髪のプロが、「カラダの内側から髪を元気にする」メソッドをすべて紹介しています。本記事では、著者である辻敦哉氏に髪にまつわる噂について聞きました。

プロが教える「おすすめのヘアサロン」がわかる1つの質問

頭皮の色が見れるサロンがおすすめ!

──毛穴の詰まり具合などが見える顕微鏡のような機械がありますよね。あれは何という機械ですか?

辻敦哉(以下、辻):マイクロスコープと言って、肉眼では見えない世界を映し出すスコープです。

──どんなことがわかるのでしょうか?

辻:初級の見方として、毛穴が詰まりや、毛穴の大きさ、頭皮から見えるうっ血や頭皮の色などがわかります。

 中級の見方だと、皮溝を見たり、抜け毛の毛根を見る事で、正常脱毛なのか、脂漏性脱毛なのか、ストレス性脱毛なのか、円形脱毛なのかなどもわかります。もちろん、もっと上級の見方もあります。

プロが教える「おすすめのヘアサロン」がわかる1つの質問

──一般の人が見たいと思ったら、どこに行けばできますか? 無料でもできますか?

辻:マイクロスコープを扱っていれば、毛穴の汚れはどこでも見ることができますが、サロンを探すポイントとして、マイクロスコープのライトに「調光機能」があることが大切です。私がプロデュースしているプーラ式ヘッドスパ専門店では、最低条件として、調光機能がついているマイクロスコープを導入する事で統一しています。

 粗悪品のスコープは安価ですが、ライトの調光機能がないので、頭皮の色がわかりにくく、それはイコール、頭皮の色を見ていない(参考にしていない)ということになります。

 頭皮の色はとても大切なポイントですから、それを軽視しているのは心配があります。

 電話や質問で、「頭皮の色も見たいのですが、スコープのライトは調光機能はありますか?」などと聞けばよいでしょう。

『髪が増える術』著者:辻敦哉(つじ・あつや)

1979年、埼玉県浦和市生まれ。埼玉県理容美容専門学校卒業、東京文化美容専門学校卒業、ロンドンTONI&GUYアカデミー修了。2006年リヴォーン株式会社入社。シブヤ西武「THE REV-OWN」店長、営業推進部長を務め、ヘッドスパのゴッドハンドとして業界を賑わす。その後独立し、2011年にヘッドスパ専門店「PULA(プーラ)」をオープン。あっという間に半年以上予約がとれないほどに。著書累計12万部を超え海外でも出版。現在は、プーラ式ヘッドスパ専門として全国展開しており、神奈川、埼玉、栃木、愛知、大阪、神戸に展開中。2022年6月、東京都立川周辺に出店予定(https://www.spa-pula.com/


本記事の医事監修:泉さくら(いずみ・さくら)

日本皮膚科学会皮膚科専門医。
琉球大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。