ひろゆきが呆れる「年収1200万円でもまったくお金持ちになれない最大の理由」ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「年収1200万円」はお金持ち?

「年収1200万円」と聞くと、お金持ちだと思いますか?

 日本では、2022年の10月から、年収1200万円以上の世帯は、児童手当がもらえなくなります。

 おそらく日本の会社で頑張って働いてきた人たちであろう世帯から、搾り取るんですよね。

 これを庶民的な感覚として当たり前と思うかどうか。そもそも年収1200万円はお金持ちなのか。

 僕が、「お金持ちになれない」と思っているので、そのワケについてみていきましょう。

お金持ちとは「資産がある人」

 日本での「お金持ち」のイメージは、なぜか高所得者です。

 でも、それって違うんですよね。

 本当のお金持ちは、「資産を持っている人」です。

 何もしなくても得られる不労所得を持っていたり、土地や家を持っている人です。

 給与の所得より明らかに税率は低くなり、しかも家賃を払う必要がない。そんな人たちこそが、「お金持ち」です。

 その根底から変えたほうがいいんですよね。

労働者は「お金持ち」になれない

 年収1200万円の世帯は、月に換算すると「100万円」ですが、手取りは「約75万円」です。

 都内のマンションで暮らし、仮に配偶者が働いていなくて子どもがいることを考えると、月に10万円の貯金をするのが精一杯ではないでしょうか。

 すると、年間に120万円しか貯金できません。

 そんな生活を20~30年くらい続けても、3000万円の貯蓄ですよね。あとはそれを老後で食い潰して死んでいくだけです。

 どうでしょう。

 先ほどの「金融資産を持つ人」「土地や家を持つ人」になることは程遠いですよね?

 ということで、年収1200万円はまったくお金持ちではないですし、そこから児童手当を外してお金をむしり取るのは、ちょっと違うんじゃないかな? と僕は思うんですが、そういう怒りは日本ではなかなか出せないですよね。

 そうやって高所得者をお金持ちかのように錯覚していることが、日本人がお金持ちになれない「最大の理由」だと思うんですよね。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。