ひろゆきが呆れる「お金持ちに嫉妬する人」の残念な特徴ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

成長しなくても食っていける国

 日本は、ほんの数百年前、鎖国をしていました。

 江戸時代には貿易をせずとも、日本人だけで生活を成立させました。

 ダラダラと衰退していくロールモデルは、「ギリシャ」が参考になります。ギリシャはこの先、新しい産業を生み出さなくても、数千年前の遺産で食っていく方向に舵を切っていますからね。

 そうやって成長しなくてもいい前提で生きていく道が、日本には合っているのではないかと僕は思っているんですよね。

お金を落としてくれる人たち

 そのマインドを取り戻すには、「お金持ちに嫉妬すること」をやめることです。

 大富豪や成功者の足を引っ張るのではなく、うまく共存する道を探ったほうがいいのです。

 コロナ禍に贅沢している有名人が叩かれたりしました。でも、その人たちは日本国内にお金を落としてくれているんですよね。

 だったら、どんどんお金を使ってくれたほうがいい。

 いかにお金持ちにお金を使ってもらうかを考え、彼らに多くの税金をかけて、それによってグルグル回るようにすべきなんですよね。

 その1つの方法が、「カジノ」などのギャンブルです。パチンコや競馬のように庶民を対象にするのではなく、ドレスコードなどを設けてお金持ちを集める。そういった環境を整えましょう。

もっと「お金持ち」をおだてよう

 日本人は、大地主のように「手の届かないほどの金持ち」には寛容です。

 彼らに歴史や文化を感じるからでしょうかね。

 その一方で、アメリカンドリームを当てた一発屋のような金持ちには厳しいですよね。

 一代で成功した経営者が失敗すると、「そらみたことか」とみんなで一斉に手を離します。

 でも、そういうお金持ちにもリスペクトの気持ちを持ったほうがいいと思うんですよね。

 特にIT起業家やYouTuberのような人は、どんどんお金を使って豪遊してくれる可能性が高いですし。

 嫉妬による攻撃ではなく、おだてて調子に乗らせたほうがいいですよ。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。