高さ約5m!
迫力満点のダビデ像
恵比寿駅から駒沢通りを青山方面へ、明治通りを越えて進んでいくと現れるのが大きな「ダビデ蔵」。イタリア・フィレンツェのアカデミア美術館に所蔵される、ルネッサンス期の芸術家・ミケランジェロの代表作の原寸大レプリカです。置かれているのはパパス本社前。創業デザイナーがイタリアに行った際に見つけたもので、よいもの、美しいものを多くの人に広めたいという思いから設置することにしたといいます。ミケランジェロが表現したのは、ダビデがゴリアテを倒そうと石を投げようとしている旧約聖書の場面です。オリジナルと同様に血管が浮き出ている手や腕など、細部もチェックしてみてください。
・住所:東京都渋谷区広尾2-1-14 パパス
・アクセス:JR恵比寿駅西口から徒歩11分
“日本のガウディ”が手がけた異彩建築
「ドラード和世陀」
早稲田大学のすぐ近くに、ひと際目を引く建物があります。波打つ曲線に、色鮮やかな装飾で彩られた外壁……。サグラダ・ファミリアやカサ・ミロなどで知られるバルセロナの建築家・アントニ・ガウディの作品を思い起させるこの建物は、建築家・梵寿綱さんによるもの。大航海時代にスペインに伝わった伝説の地「エル・ドラード(黄金郷)」をイメージした集合住宅で、ウエディングケーキのような外観が特徴です。外壁には無数の彫刻や装飾タイルが施され、見れば見るほど発見が……。
驚きはその外観だけではありません。色とりどりのタイルで敷き詰められたエントランスを抜けると、奥に現れるのは洞窟のような空間。壁には幾何学模様や古代の岩画を思わせるさまざまな装飾が施され、天井からは巨大な手のオブジェがつり下がっています。実はこのオブジェ、手のひらの部分が椅子になっていて腰掛けることも。ステンドグラスを通して上空から淡い色の光が差し込み、辺り全体を独特の雰囲気で包み込んでいます。
・住所:東京都新宿区早稲田鶴巻町517
・アクセス:地下鉄早稲田駅3a出口から徒歩4分