フォード・モーターは26日、同社初の電動ピックアップトラックの生産を開始し、電気自動車(EV)への移行に向けて大きな一歩を踏み出した。工場稼働は簡単な部分にすぎない。フォードもご多分に漏れず、自動車製造に不可欠な半導体をはじめとする材料の調達難が続いており、業界の複雑なサプライチェーン(供給網)にとってここ数年で最も厄介な時期の一つである今、新型トラックの生産を立ち上げることになった。この新型プラグイントラック「ライトニング」は、米国で数十年にわたりベストセラー車となっているピックアップトラック「F-150」のバッテリー駆動版。黎明(れいめい)期にある電動トラック市場で、リードを確保するフォードの取り組みを象徴するモデルだ。既に20万台の予約を受注しており、生産目標を当初の3倍の年間15万台に引き上げている。
フォード電動トラック生産開始、EV覇権目指す
サプライチェーンの制約やバッテリーコスト上昇など課題も
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