西側諸国はロシアに対し、何波にもわたる経済制裁を科してきた。問題はその制裁に効果があるかどうかだ。ロシア政府は27日、3月のロシア経済が良好であるかまたは若干の足踏み状態にあるとする、一貫性を欠く統計を発表した。民間部門のデータは、ロシア経済の急激な減速傾向を示している。エコノミストらは、ロシアのウクライナ侵攻と対ロ制裁の経済への影響が初めて反映されるはずの今回の公式統計が、経済成長率と鉱工業生産の減少、失業率の上昇を示すと予想していた。ロシア国営タス通信によると、同国経済省は27日、3月の国内総生産(GDP)伸び率が前年同月比1.6%になったと発表した。これは2月の同4.3%、1月の5.8%と比べると大幅な減速となる。
ロシアの経済統計、戦争と制裁の打撃反映せず
民間調査は製造業の大幅縮小を示唆も、政府統計には示されず
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