北大西洋条約機構(NATO)加盟の1国への攻撃は、NATO全体への攻撃とみなされる。ポーランドとブルガリアへの天然ガス供給を停止するという今週のロシアの決定についても、欧州諸国と米国は、NATOへの攻撃と同様に扱うべきだ。同盟諸国の連携が十分であれば、今回のロシアの決定はブーメラン効果をもたらし、同国のウラジーミル・プーチン大統領に打撃を与えるだろう。  ロシア政府は、「非友好」諸国に対し、天然ガスの輸入代金をルーブル建てで支払うよう要求する形で、欧州諸国を脅迫している。この代金は、ロシアの国営天然ガス大手ガスプロムとの元々の契約では、ユーロかドルで支払われることになっていた。