アマゾンにとって今年の夏は厳しい夏になる。少なくともやることの多い夏になるだろう。米アマゾン・ドット・コムが28日発表した1-3月期(第1四半期)決算では、インフレ環境下のコスト上昇と需要減速の影響がさまざまな分野に及んだことが浮き彫りになった。売上高は1164億ドルと前年同期比7%増にとどまり、少なくとも過去12年で最も低い伸び率となった。売上高は市場予想通りだったが、営業利益は約37億ドルで、アナリスト予想を31%下回った。同社が示した4-6月期(第2四半期)の見通しも物足りなかった。予想レンジの中央値で見ると、売上高の伸び率は3四半期連続で1桁台となり、営業利益はおよそ5年ぶりの低水準だ。同社の株価は時間外取引で10%近く下落した。