ふと気がつくと、ツイッターで時間を無駄にすることはよくある。米著名実業家のイーロン・マスク氏がツイッター買収の原資を手当てするためにテスラの持ち株を売るリスクは、すでに出尽くしたかもしれない。しかしながら、マスク氏が別の有名企業の事業運営に関与することで、テスラの次なる野望に割く時間が吸い取られる危険性については、そう簡単には消えないだろう。29日の米国株式市場で、テスラ株は0.8%安で終えた。一時は5%値上がりする場面もあった。マスク氏が前日夜、さらなる持ち株の売却は計画していないとツイッターに投稿したことが材料視された。当局への提出書類によると、マスク氏は26~28日に合計85億ドル(約1兆1000億円)相当のテスラ株を売却した。26日の取引では、テスラ株は商いを伴って売り込まれ12%急落、投資家の間で動揺が広がっていた。