多くのコンシューマーIT企業と同様、ソニーと任天堂は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によって恩恵を受けていた。だが現在の状況は以前より不安定になっている。両社の決算発表では良い知らせもあったものの、今後の利益の伸びが鈍化する見通しも示唆された。ソニーと任天堂はいずれも、資金力に富むライバル企業から受ける逆風、またはゲーム機の旧型化という逆風、あるいはその両方にさらされている。一方、ゲーマーにとっては朗報もある。部品不足で購入が極めて困難な「プレイステーション(PS)5」が、まもなく入手しやすくなる見込みだ。ソニーは10日、2023年3月期のPS5出荷台数について、1800万台との見通しを明らかにした。これは従来の予想よりも少ないが、昨年度の販売台数1150万台と比べると大幅な増加だ。ソニーによると、PS5は2020年11月の発売以来の累計販売台数が1930万台に達したという。