なお、同社の調査によると、最近は若い世代を中心に「娘夫婦同居」が増えてきているという。親世帯が50代と若い場合には、49%が娘夫婦との同居を考えている。こうした割合はとくに関東や首都圏で高い。

 都会で働くサラリーマンには、意外と「マスオさん」が多いのだ。

 「嫁姑の間に入って気苦労するより、いっそ自分がマスオさんになったほうが――という男性は増えているようです」

 たしかに、最近の母娘は仲がいい。買い物や旅行に出かけたり、服や化粧品を貸し合ったりと、まるで姉妹のような母娘もいる。姑と一緒に台所に立つのは難しくても、母親とならOK、という妻は多いだろう。

 「お母さーん、もう会社に行くから、洗たく機の中の洗濯物干しておいて~」

 「はいよ~」

といった具合に、家事の連携もうまくいくにちがいない。

 そうはいっても、夫にしてみればマスオさん生活は気づまりなことも多そうだ。妻の両親との同居を快適にする家とは――?

 「妻や両親にもいえることですが、今の2世代、3世代同居でうまくやっていくコツは、自分だけの空間を持つこと。マイ洗面所やマイトイレなど、いつでも自由に使える自分専用の水周りを作っておくといいかもしれません。また、屋根裏などを利用した小さな書斎があると、ほっとできます」

 もちろん、「オレは家より外の方が落ち着く」という向きには不要だ。

 いずれにしても、いきなり同居するのはお勧めできない。しばらく泊まり合いをするなど、練習を積んでからの方が無難だ。「2世帯住宅を建てたはいいが、ほとんど帰らない」などということにならないよう、慎重に事を運ぼう。

 現代版の「サザエさん婚」は、うまくいけば、いろいろな問題を解決してくれるにちがいないのだ。