「相手を主人公とした会話」を使えば、口ベタな営業マンもみるみる成績アップ。信頼と成果を勝ち得ることができる話し方のテクニックとは。話し方講師の野口敏氏の新著『またすぐに!会いたくなる人の話し方』からの一部抜粋で、仕事や人間関係に役立つコミュニケーションの極意を紹介していく。
「もの」「場所」を主人公にした話は
それ以上広がらない
多くの人の会話を観察しますと、ほとんどの人が「もの」や「場所」を主人公にして話をしています。
たとえばビジネスマン同士の会話ですと、「お仕事はどのような?」からはじまることが多いと思います。
すると判で押したように、会社主人公の会話がはじまるのです。
「会社はどこに?」「どんな商品を?」となって、「お取引先は?」から業界の話になり、「不景気ですからね」などというオチをつけて、話はほぼそこで終わります。
「ご出身はどちらですか?」という会話もだいたい同じ。
「名物は何?」「交通は?」「どなたか有名人が出ていますか?」などという話で終わりです。