【ラーテロード(フィンランド)】ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は北大西洋条約機構(NATO)を分断し、弱体化することを狙ってウクライナに侵攻した。だが、フィンランドほどプーチン氏のもくろみが裏目に出たところはない。  フィンランドがNATOに加盟すれば、プーチン氏にとっては目と鼻の先に極めて高い軍事力を持つNATO加盟国が誕生することになる。ロシアがNATOと接する国境は一気に830マイル(約1300キロ)も加わり、倍以上となる。  フィンランドの大統領と首相は15 日、NATOに加盟を申請すると正式に発表した。  これは歴史的な方針転換だ。