上司は理解力を高めることで、チームに活力を吹き込もうとしている。  いま最も求められるマネジメント能力の一つに「エンパシー(共感力)」がある。言い換えると、仕事仲間の生活や、彼らの行動を左右する感情に心からの関心を持つということだ。共感型リーダーシップをかねて導入する企業はあったが、このところ管理者研修や経営幹部のコーチングで、このコンセプトにより力点が置かれている。その背景には、新型コロナウイルス禍のストレスで疲弊したスタッフを元気づける(少なくともその姿勢を示す)方法を、企業が模索していることがある。