「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか? あるいは「副業」をしたほうがいいのか? それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか? このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
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【40代必読】副業の成功度合いで「自分の人生を歩み始める」ために必要なことPhoto: Adobe Stock

人生を逆算して副業や独立の年齢を仮決定する

 なにごとも、最初にゴールを設定して、そこから逆算して考えるのが成功の秘訣です。独立するにしても副業をするにしても、人生の一大イベントなので人生全体の中で客観的に俯瞰しなければなりません。逆算の起点となる年齢は人それぞれなので、自分の場合には何歳が最適かを最初に決めましょう。

 大切なことは、会社という他人の船から自分専用の船に乗り換えて、自分の人生を歩み始めるというもう1つの選択肢を事前に準備しておくことです。

 ここでは、55歳で独立する人の例で、具体的に考えてみましょう。独立する場合、独立後の仕事をスムーズに始めるための準備も大切ですが、退職準備も大切です。

 古巣には今後もお世話になるかもしれないし、これまで長い間お世話になったのだから、古巣に迷惑を掛けることは避けなければなりません。人事は芋づる式につながっていますが、半年前までに辞意を勤め先に伝えれば、あとでギクシャクすることも防げます。

 生活スタイルもガラリと変わるので、家族にだって事前の準備や心の準備が必要です。転校や転居なども含めて、様々なケースを想定して準備しなければならない。

 これ以外にも、事前に綿密に考えて準備しなければならないことがたくさんあります。

 たとえば、退職後すぐに独立するのか、それともハローワークに登録して失業保険を受け取ってから独立するのか。

 もしハローワークに登録するのであれば、ハロートレーニング(職業訓練)は活用するのか。

 ハロートレーニングを活用するとしたら、具体的にどの講習を受けるのか。その講習に参加するためには、何年何月に退職するのがベストなのか。

 そして、退職金の受け取りは一時金にするのか、それとも年金方式にするのか。どちらを選ぶにしても、所得税をしっかり計算しなければなりません。

 さらには、健康保険を任意継続にするのか。国民健康保険へ切り替えるのかなど、判断すべきことはいろいろあります。

 このように考えると、55歳で独立できる環境を整えるケースでは、遅くとも1年前の54歳の時点で独立準備を開始できる環境になっていることが理想的です。この場合、独立するか否かを判断するタイミングも54歳となります。独立するか否かを判断する際の一番の判断材料は、副業の成功度合いです。したがって、遅くても54歳の時点では副業を軌道に乗せておく必要があるのです。

*本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』から一部抜粋し、再編集したものです。