上海などで続く過酷なロックダウン(封鎖措置)で、中国共産党が新型コロナウイルス流行にうまく対処しているという幻想は消えうせた。それでも中国はまだ、世界保健機関(WHO)を仕切ろうとしている。WHOの最高意思決定機関である世界保健総会の第75回総会が、5月22~28日にスイス・ジュネーブで開催される。中国は2017年以降、総会に台湾が出席することを阻止しており、もう1年除外しようと試みている。中国は台湾の正統性を認めておらず、国際的な会議の場から締め出そうとしている。しかしながら、アントニー・ブリンケン米国務長官は18日、台湾は総会の審議に「相当有益な情報を提供」し、「世界のためになる台湾の参加を排除する妥当な理由などない」と声明で述べている。「コロナやその他の新たな健康に対する脅威と今後も闘っていく中で、極めて重要なこの世界保健総会から台湾を孤立させることは不当であり、公衆衛生における包括的な国際協調を損なうものだ」