ミスコン廃止に「ハゲ」発言はセクハラ認定…ルッキズム議論の終着点は?写真はイメージです Photo:Patrik Giardino/gettyimages

女子大でのミスコン廃止宣言が話題になる一方で、議員による「顔で選べば1番」失言が話題になった。昨今の「ルッキズム」議論の行方には何があるのか。(フリーライター 鎌田和歌)

海外では特に問題視、日本では?

 ここ最近、「ルッキズム」に関するニュースが連続して話題になった。ルッキズムとは直訳すると「外見至上主義」。見た目でその人の評価を決める価値観のことだ。

 世の中にルッキズムはあふれているが、生まれ持った容姿(髪や肌の色、骨格なども含む)で美しさを測ることは人種差別や排外主義につながることもあり、欧米では特に問題視されている。

 また韓国では近年、ルッキズムへの抵抗として若い女性の間に「脱コルセット運動(求められる美しさから自由になるため、化粧や着飾るのをやめようという運動)」が盛んとなった。

 それでは、最近日本で話題となったニュースとはどんなものか。