――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」がようやく増産目標の引き上げで合意した。これまで数カ月にわたり消費国からの増産要請を一貫して退けていたが、軌道修正した。だが、今回の合意における真の勝者は自動車の運転手ではなく、サウジアラビアだろう。  OPECプラスは2日、7月と8月に生産量を日量64万8000バレル増やすことで合意。これまで毎月日量43万2000バレルで進めていた増産ペースを引き上げた。